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くろべえ(露地茄子):定植後管理

2021.07.01掲載

JAさがえ西村山なす部会では、20年程前から大江町の生産者が中心となって、「くろべえ(品種名)」の栽培に取り組んできました。「くろべえ」は、日持ちが良く、柔らかい肉質が特徴で、煮なす・焼きなすに相性抜群で、消費者の心を掴んでいます。年々生産量も増え、今では西村山地域全体で栽培がおこなわれています。
今回取材に伺ったのは、加藤克士さんの「くろべえ」の圃場です。加藤さんは、「くろべえ」を栽培し始めて6年目、現在は160本を栽培しています。
今回は、「定植」から「仕立て」までの作業をご紹介します。


@ 取材にご協力いただいた加藤さんです。

A 定植は5月14日に行われました。畝幅は185cm、株間は120cmで一般的な栽培よりも広く株間をとることにより、枝管理の手間を少なくすることができます。
なす栽培に欠かせないマルチ(黒いシート)は、雑草対策、土壌水分の保持等の役割があり、定植の1週間前には張っておき、生育に適切な地温まで上昇させます

B 定植直後の「くろべえ」の苗です。
風にあおられて茎が折れないように1本1本丁寧に支柱に結びつけます。
苗は、茎が太く、茎と茎の間隔が詰まっていて、葉はしっかりと上向きになっているものが良い苗になります。

C マルチの際に草が生えているように見えますが、実はこれ、雑草ではなく、「てまいらず」という、オオムギの仲間です。通路に繁茂させることで、雑草を抑制する効果があります(リビングマルチ)。
加藤さんの圃場では、このようにして除草剤を減らす取り組みをしています。

D 定植から約1カ月が経ち、「くろべえ」の茎葉も大分大きくなりました。「てまいらず」も大きくなり、雑草を抑えています。
今日は、混みあった茎葉を整理する仕立て作業を行います。

E 主枝と第一果房の下の側枝2本を残して3本仕立てにします。
残す枝と取る枝を確認しながら間違えないよう作業します。

F 枝が3本になり、とてもすっきりした姿になりました。
枝を整理すると、果実に栄養がいきやすくなったり、葉に光が当たりやすくなったりとなす栽培には不可欠な管理です。

次回は、「くろべえ」の誘引作業についてご紹介します。

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くろべえ(露地茄子):誘引作業

2021.08.23掲載

今回は、なす栽培にとって重要な「誘引作業」の様子をご紹介します。


@ 7月上旬にお伺いした圃場では、なす「くろべえ」が順調に生育して、株もかなり大きくなっています。リビングマルチの「てまいらず」も順調に生育して、通路を覆うまでになっています。

A なすは風に弱い作物で、茎葉が伸びて大きくなってきたら、風にあおられないように茎をマイカ線に結んで伸びる方向を誘導する作業が必要になってきます。この作業を「誘引作業」と呼び、倒伏防止や株全体に日光を均等に当てるための大切な管理になります。

B まずは、果実の重みに負けないように、支柱パイプにマイカ線をしっかりと結びます。
マイカ線は、株の生育に合わせて4段階の高さで張ります。

C 加藤さんの圃場では茎の伸びに合わせて、マイカ線の高さをワンタッチで微調整できる金具を使用し、作業の省力化の工夫がされています。

D こちらは、誘引作業には欠かせないテープナーという道具です。
もともとはぶどう栽培でよく使われる道具ですが、なす栽培でも大活躍します。

E マイカ線に伸びてきた茎を折らないように気を付けて誘引します。マイカ線と茎にテープを回してホッチキス留をする様にして、固定していきます。
この誘引作業は、茎の生育に合わせて1本1本行います。

F 黒いマイカ線に白いテープで茎が固定されています。このテープは、日光を浴びることで一定期間強度を増し、その後は時間経過と共に硬化し、自然に外れて土壌に還る環境に優しい「光分解テープ」を使用しています。
ひと昔前は1本1本針金や紐で手作業で結んでいき、収穫が終わると回収していました。大変でしたね。

次回は、「収穫」について取材する予定です。

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