山形県村山地域の農産物や直売所情報を紹介するサイトです
「村山旬の市」は山形県村山地域の農産物や直売所情報などを紹介するサイトです。
管内で生産されている旬の農産物、こだわり農産物の特徴や簡単な料理方法などを紹介しています。
また、村山の地域資源を活かした直売所、農家レストラン、農産加工品情報に、
イベントなどのおすすめ情報を加えて発信していきます。
ホーム > 旬の農作物なう!:啓翁桜
2014.6.2掲載
お正月にも満開の桜が楽しめる「啓翁桜」。春のお花見の桜より一足早く開花させる促成技術により、真冬でも満開の桜をお届けすることが出来ます。
県内での促成栽培の取組みは早く、昭和40年代後半に始まりました。夏から秋の昼夜の気温差が大きい山形の気候は、啓翁桜の栽培に適していることから、現在では全国出荷量の80%以上が山形県産で占められています。
より美しい啓翁桜をお届けするために大切なことは、枝に花芽をたくさんつけることです。そのため環状剥皮(かんじょうはくひ)を行っています。この技術に関する講習会が5月中旬に開かれ、上山市の鈴木俊さんのほ場を訪ねました。
次回は11月、収穫の様子を取材します。
たくさんの花芽ができると良いですね。
2014.9.25掲載
暑さも残る8月28日、上山市の工藤庄一郎さんが組合長を務める蔵王花木研究会の啓翁桜ほ場に行きました。工藤さんは、りんどうやウメモドキなども手掛ける花き農家です。昭和の時代から切り花を栽培するベテランですが、啓翁桜の栽培は始めてまだ8年目ということで、毎年が勉強だと謙虚に語って下さいました。
今回は啓翁桜の生育にとって重要な、追肥作業を取材しました。環状剥皮した枝が弱って早く葉が落ちてしまわないように、また、充実した花芽がついた美しい桜を生産するためにこの作業を行います。
啓翁桜は比較的、管理に労力がかからない品目ですが、夏場はこの追肥と、年に数回の防除や除草作業がポイントとなります。除草も機械に乗って作業しますが、木の周りは傷つけないよう丁寧に3日くらいかけて行います。 次回は10月下旬、収穫の様子を取材します。
2014.9.25掲載
11月1日、「啓翁桜」の枝切りの時期です。蔵王花木研究会のメンバー9人が4日間かけて作業をするということでお邪魔しました。当日は比較的暖かく気温は14℃ありましたが、すでに蔵王の山頂は雪に覆われ、冬の訪れはもうすぐです。
切ったばかりの「啓翁桜」の枝の花芽は眠った状態(休眠状態)です。綺麗な花を咲かせるためには、8℃以下の低温に900時間以上あて、ひと冬を越したと思わせて眠りから覚ます必要があります。そのため、「啓翁桜」を年末年始にお届けするために、蔵王山の標高差を利用して8℃以下の低温となる場所へ、収穫した「啓翁桜」を移しています。そして低温に500時間以上置き、眠りから覚めかけた花芽を完全に目覚めさせる処理(休眠打破:きゅうみんだは)を行います。
次回は、花芽を眠りから覚ます処理、休眠打破についてご紹介します。
2015.1.19掲載
12月11日、蔵王花木研究会の「啓翁桜」ほ場の近くにある作業場に伺いました。作業場には、桜を促成するための床暖房施設があり、温かく感じます。ここでは、収穫した長い枝の枝切り作業と花を早く咲かせるための作業を行っています。
出荷した桜は1週間くらいすると綺麗に咲くそうです。華やかな雰囲気を彩る「啓翁桜」は、3月末の卒業式シーズンまで生産が続きます。蔵王花木研究会のみなさん、取材協力ありがとうございました。