山形県村山地域の農産物や直売所情報を紹介するサイトです
「村山旬の市」は山形県村山地域の農産物や直売所情報などを紹介するサイトです。
管内で生産されている旬の農産物、こだわり農産物の特徴や簡単な料理方法などを紹介しています。
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ホーム > さくらの旬の味覚発見 > すいか
まもなく梅雨明けをむかえる山形県。雨の合間に見せる日射しの強さが、もうすぐやってくる夏を知らせてくれます。 夏、みなさんはどのように暑さを乗り越えていますか?さくらは季節の中では夏が一番好きなので、暑いのなんてへっちゃらですよ〜!夏の夜って、花火をしたり、キャンプをしたり、蛍を見たり、暑さを吹き飛ばす楽しい事がたくさん!風情があって一番「日本」を感じる季節ですもの! そして夏に絶対かかせないもの、それがすいか!甘くてシャリシャリしたすいかのない夏なんて、ありえないですよね!海ですいか割りをしたり、川ですいかを冷やして川遊びの後みんなで食べたり、すいかには楽しい夏の思い出がギュッと詰まっています。 今回は、JAみちのく村山すいか生産部会の元部会長さんでもある大山弘一郎さんのすいか畑を訪ね、お話を伺ってきました。 |
*すいか生産者とすいか畑* 生まれも育ちも尾花沢の大山さん。物心がついた頃からすでに畑ですいか作りをお手伝いされていたそうです。1ヘクタールある大山さんの畑の99%はすいか。気持ちがいい程広がるすいか畑に、思わず大きく深呼吸!空気もとってもさわやかで、こんなのびのびとした畑で作られるすいかは、それだけでおいしそう! 大山さんの畑で作られるすいかは、祭ばやし777と富士光がメイン。この品種を尾花沢の土と空気と水で育み、「尾花沢すいか」ブランドとして全国に出荷されます。 *栽培方法* さて、山形県が果物の栽培にとても適した気候ということは既に皆さんご存じの通 り!特にここ尾花沢は、すいかを作るには最適の気候と土地に恵まれているのです。その理由は、昼と夜の温度差が県内の他の地域よりも特に大きいこと。山形県産の9割が尾花沢すいかというのも納得です! すいかの栽培方法は主に2種類で、ハウス栽培と露地栽培があります。大山さんを初め、ほとんどの尾花沢すいかはトンネルをかけた露地栽培によって作られています。大山さんのすいか作りは、毎年4月中旬頃、苗の植え付けから始まります。定植後、すいかが蔓(つる)を伸ばし大きくなると、元気な蔓以外は全てとってしまいます。交配は全て手作業で行われ、雄花を摘み雌花にくっつけ、受粉させるのだそうです。この花が咲く時期は、まだ少し肌寒い6月。そのため、ビニールでトンネルを作り、暖かい環境を作ってあげるのだそうです。こうして着果 するのを待ち、実がなり始めたら、形や間隔を見ながら不要な実をもぎ取っていきます(ちなみに小さいうちにもぎとられた実はとってもかわいい!!)。7月に入り暖かい日が多くなると、トンネルはもう不要。すいかは葉から養分をもらうので、太陽の光をたっぷり葉っぱでうけとめて栄養を作り、実に送り込みます。そのため、葉の枚数はなるべく多く、そして形も大きい方がおいしいすいかが出来るんだそうです! こうして7月末に出荷がスタート、8月20日頃までのこの時期は、毎年大忙し!!すいかの値段は、関東・関西の気温が上がるとともに上昇するんですって!今年の夏は、どうなるかな? *ちょっと苦労話* すいかの大敵…。それは雨と湿度☆ 雨が多すぎて陽があたらないと、葉が枯れたり黄色くなってしまったり…。葉で養分を作るすいかにとって、葉はまさに命そのもの!さらには加湿によって根がダメになってしまったり、褐色腐敗病や炭そ病にかかってしまうのだそうです。すいかの病気のほとんどの原因はかび。病気にかかってからでは遅いので、早めの予防が大切なのです。 それからもう一つ栽培の難しい点は「過繁茂」。これは必要以上に栄養が行き届き、元気過ぎる葉や茎が、子孫を残そうとしない現象なんだそうです。強すぎず弱すぎず…、この微妙なバランスを読みとるのはやはり長年の経験と感覚ですね! |
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*尾花沢すいかの歴史* ところで、尾花沢ですいかの栽培が始まったのは昭和9年頃、当時の高宮尾花沢町長が、熊本県からすいかの種を50粒持ち込んだのがはじまりだそうです。徳良湖建設をも手掛けた高宮町長により、初めすいか畑は徳良湖周辺に集中して栽培されていたんだとか。実際に「尾花沢すいか」というブランドとして売られるようになったのは45年ほど前からだそうです。 *尾花沢すいかの特徴* 尾花沢すいかには、他では味わえない独特の「しゃり感」があるのが特徴です。この「しゃり感」を生み出すのはやはり「気候」!尾花沢の昼と夜の温度差と、そしてもちろん、尾花沢の恵まれた「土」なのです。 今年の尾花沢すいかは例年通り順調に育っているそうです!収穫されたものは選果機で厳選されたすいかのみを出荷、更に選果場にて試し割りもしているんだとか!そして、尾花沢すいかの一つ一つに、生産者の名前入りのシールを貼って出荷する事になっています。それぞれの生産者が、農薬や肥料についての事はもちろん、生産の行程などの全てを農協に提出し、初めて出荷が許可されます。消費者は、買ったすいかに貼られたシールに記された名前をもとに、農協から生産者の情報を得ることが可能となりました。トップブランドを維持するためにはとても大切で不可欠な事なんだそうです。ものすごい徹底ぶりに驚きですが、この履歴書によって消費者はより安心して尾花沢すいかを堪能できますね!! これからやってくる夏本番!「尾花沢すいか」で夕涼み、おすすめですよ♪ |
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尾花沢は緑がいっぱい!こういう風景を見るたびに、山形っていいなぁ〜と実感します! |
思いっきり、がぶっ!!さくら、至福の時… |
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掲載日 H15.7.4 |
更新日 H20.11.12 |