さくらの旬の味覚発見!

山形の本沢産コシヒカリ

藩政より受け継がれてきた献上米、「本沢産のおいしいお米」。
 ひんやりとした空気がすがすがしいこの頃。季節はすっかり秋へと移り変わりました!毎年この時期は、さくら、誘惑との闘い…。 秋ってどうしてこんなにお腹が空くんでしょう!??まるで冬眠にでも入るかのように、毎年2〜3キロ太っちゃうんですよ(これホント)。
 ま、そんなさくらの増量事情はおいといて、やっぱり秋の山形といえばお米です!新米、おいしいですよね〜〜!!5月に植えられた苗が、7月、8月とどんどん成長し、立派な稲穂を実らせてくれて、今山形は稲刈り真っ最中!

 さくらがこの度お邪魔したのは、山形市本沢の「山形ハーベストサービス」さん。本沢地区を中心に稲作などの作業受託を行っている地域のミニライスセンターさんです。代表の須藤久仁夫さんと、平吹正春さんにお話を伺いました!

*本沢産のお米がおいしいわけ*
 山形市本沢地区は、都市近郊にありながら、昔から美味しいお米の産地として知られている所です。いい土、いい水に恵まれたこの地は、まさに米づくりにピッタリ。特に水は出羽丘陵の主峰、白鷹山の「モンモリロナイト」を多く含んだ地層を流れてくる水。
 この水には、稲の体を丈夫にし、菌や害虫による被害を防いでくれる働きがある「ケイ酸」という成分が多く含まれているといわれています。また、栽培する田んぼや肥料のやり方にも注意しています。栄養分が多すぎると稲の体が大きくなりすぎ、全ての米粒まで十分な栄養がいきわたらず、おいしいお米ができません。そのため、やや栄養分の少ない田んぼで肥料をできるだけ少なくして作っています。
 肥料をおさえ、収穫量よりも食味を重視して作ったお米ですから美味しさは太鼓判!さすが、藩政時代の歴代藩主の献上米として名高いワケです!

*山形ハーベストサービス*
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 そんな本沢地区で、代表の須藤さんが農業をはじめたのは高校を卒業してすぐ。その時お世話になった先輩が、1990年の秋にハーベストサービスを設立、須藤さんは先輩の意志ごと受け継ぎました。

 ハーベストサービスの皆さんが一番大切にしていること、それは「人との信頼関係」。先輩から教えてもらった人と人とのつながり、信頼しあう事の大切さ。信頼を得るためには汗水ながし努力しなければいけないという事を、須藤さんはこれからの後継者にも伝えていきたいとおっしゃっていました。お客さんにとってはとても大事な田んぼ。それを預かり、世話するのが須藤さんたちハーベストサービスの仕事。やはりそこには双方の信頼関係があってこそ!
 そしてその結果、年々少しずつ作業受託の件数と面積が増えていて、今年度の稲刈り見込み面 積は70ヘクタール!品種は主に「コシヒカリ」と「はえぬき」。やはり忙しくなるのは稲刈りシーズンの9月中旬から10月末頃までです。春作業としては、耕起・代かき、育苗、田植えなども受託されています。

 ハーベストサービスで働いている方のほとんどが、ぶどうや野菜などの生産者。ちょうどそれらが終わる頃に忙しくなるハーベストサービスを手伝っているんです。地元の人々がお互いに協力しあっているのが伝わってきますよね!ちなみに組織運営は、組合員各自が所有するコンバインなどの農機を組織に現物で出資して構成員となり、出資された農機に対して組織が賃貸料支払いや配当をしているそうです。

 そしてハーベストサービスでは、刈取りを依頼された各農家さんのお米を混ぜずにお返ししています。
  客にとっては自分の田んぼで出来た米だけを返してもらえるのです。もちろん、効率的にはいい方法ではありません。お米の量によっては乾燥機を満タンにできず、半分以下の量で稼動させる事もあるそうです。
  乾燥させるには、水分によっても違いますが、だいたい一晩はかかります。乾燥機が空かないと次の稲刈りにかかれないため、依頼が重なり大忙しになる事もしばしば☆1日で出来る作業のキャパシティーはだいたい決まっているので、うまくスケジュールを組み立てるのも大切な仕事のひとつなんだそうです。

 こうして出来たお米は、それぞれお客さんの元へ返されます。お米は、個人個人で自分のお米として販売する事ができるので、メリット大ですよね! 須藤さんと平吹さんの場合は、コシヒカリの一部を山形市松見町の「農家のおにぎり屋」に卸していて、美味しいコシヒカリのおにぎりが大変喜ばれています。

*これからの目標*
 これからますます高齢化が進み、全面的な作業委託が増えてくる事が予想されます。農業の大切さと楽しさを若い後継者の方たちに伝え、そしてさらに作業効率を上げて行くことも必要、と須藤さん。ここハーベストサービスさんには、地元本沢地区への想いがいっぱい溢れていました!

大きなコンバインでどんどん刈っちゃいます!
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どんどん運び込まれるお米。
 

本沢地区の田んぼの図面。これで地区内で受託しているの田んぼを把握しています!


平吹さんに、稲刈り時の目安を教えてもらいました。稲穂が1/3程枯れて来た時がベストなんだって!


本沢産コシヒカリのおにぎり!いただきま〜す!
【クリックで拡大写真】 【クリックで拡大写真】 *農家のおにぎり屋*
 山形市松見町にあるログハウスのおにぎり屋さん。「お米の本当のおいしさを是非知ってほしい」と、本沢地区のコシヒカリ100%のお米を使っています。
  「新鮮な旬の具と良心的な価格がモットー」というだけあって、そのお値段はおにぎり3個とお味噌汁のセットで370円!注文を受けてから愛情こめてにぎってくれるんです♪青菜おにぎりと焼きおにぎり…おいしかったぁ〜〜!!あとコシヒカリのお団子もモチモチしてて最高でした!皆さんも是非食べてみてくださいね!!
■お問い合せ先:〒990-2431 山形県山形市松見町20-10 TEL:023-642-5657

掲載日 H16.10.8

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