旬の農作物なう!

メロン:収穫

2013.7.19掲載

袋かけから約1ヶ月半、水戸部さんのメロンは8月の高温で甘さを蓄え、予定よりも3日ほど早い10月7日に収穫となりました。

6月の種まきから約100日間大切に育てたメロンです。傷つかないよう丁寧に収穫します。

今回は、今年初めて収穫したメロンを調製・出荷するまでの作業を取材しました。


@T字型につるの長さを切りそろえます。

A丁寧にブラッシングし、表面のほこりを払います。

B重さを量ります。

C重さごとに選別し、箱詰めして出荷です。

今年収穫したメロン1玉の重さは1.5kgから2.3kgまで、大玉が多かったそうです。
食べる者としては、大玉が嬉しい気がしますが、ベストな大きさは、カットした時にホテルやレストランの器に合う1玉1.5〜1.6kgだそうです。


D「メロンは芸術品」と水戸部さんがおっしゃるとおり、きれいなネット(果実の網目模様)です。
生産地と生産者を区別するシールを貼って完成です。

E収穫したばかりのメロンはまだ固めですが、とっても甘くておいしい!

FT字の「つる」と「亀」の甲羅のような網目模様があるため、昔から結婚式などのおめでたい席に用いられてきました。食べたら幸せな気持ちになれそうです。

水戸部さんがメロンを作っていてよかったと思うのは、「おいしい」と言ってもらえたとき。
そのためにも、お客様にはすぐに食べたい気持ちを抑えて、ちゃんと食べ頃を見極めて食べてほしい!とのことです。

おすすめの食べ方をお聞きしました。
家の中の涼しいところで保管し、メロンのおしりが人のかかとくらいの硬さ、あめ色になったころが食べ頃の目安です。冷蔵庫へ2時間くらい入れて冷やすと、とろけるような食感になり更においしくなるそうです。

今年のメロンは糖度が高く甘くなりました。皆さんも、山形県村山地域産のメロンをぜひ食べてみてください!

水戸部さん、取材協力ありがとうございました。

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メロン:開花〜袋かけ

2013.7.19掲載

前回お伝えした7月23日の定植から8月23日の袋かけまでの様子をお伝えします。この1ヶ月間は、生育に合わせた待ったなしの作業が連続します。


@8月6日 定植から2週間経ち大きくなったら、ひもを結び付けて「つる上げ」をします。水戸部さんのお話では、メロンの株が小さく、日光を遮らないため、この時期の作業が一番暑いそうです。8月10日のハウスの温度は37℃になっていました。

A8月15日 メロンの雄花が咲いています。

Bミツバチが交配の役目を担っています。ミツバチの動きが鈍いときは筆で交配します。こちらは雌花ですが、雄花との違いはわかるでしょうか?

C雌花の下には小さな丸い実がついていました。

D8月20日 1本の株に3つの実をつけますが、おいしいメロンを作るため「摘果(てきか)」し、1つだけを残します。残った実はT字のつるの部分をひもで吊り上げる、「玉吊り」を行います。

E最終的に大きさを揃えるために、大きすぎるもの、小さすぎるものなどを摘果しました。

F8月23日 「袋かけ」の様子です。袋かけは主に果皮を白くするため行います。

G生育は順調であるか常に観察を行います。光が良く当たる、上の方の葉3枚が元気であることがポイントです。

H高さを揃えることも、全ての苗に日光が良く当たるために大切なことです。ご覧のとおり、ハウスの奥まで見事に揃っています!一本の苗の上から下まで、葉の大きさが揃っていることも生育が順調な証しです。

Iメロンの状態の確認は朝日が昇る前、葉の水分を見て行います。茎のとげがチクチクとすることも順調である目安となります。

J8月30日 開花が早かったものはネット(果実の網模様)が出ていました。
ネットの発生は果実の中と外の生育のスピードが違うために起こる現象です。

袋かけを終えると、側枝と雄花を取り除く作業に入ります。側枝や雄花をそのままにしておくと病気が発生する原因となるからです。
袋かけ後も水管理は必要不可欠です。一本一本が細く、均一に密生したネットが求められており、わずかな水量の違いで太いネットが1、2本出てしまうだけで、メロンの価値は大きく下がってしまいます。

水戸部さんのメロンは順調に育っています。
次回の取材は10月10日前後、いよいよ収穫です!

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メロン:定植

2013.7.19掲載

7月上旬に「接ぎ木」をしてから2週間が経ちました。平成25年7月の山形の天候は不安定で曇りや雨の日が多く、メロンの苗の生育は例年に比べ遅れたものの、ようやく7月23日に「定植」を迎えました。


@定植前のメロンの苗です。本葉が3枚半ほど展開しました。

A苗を植えつける前に畝(うね)に元肥を施しておきます。

B畝にマルチを張り、苗を定植します。ポイントは根鉢が崩れないようにすることと、深植えしないことです。

C75坪のハウスには1列100本、計400本の苗が植えつけられました。

D定植後はしばらく毎朝灌水(かんすい)しますが、根を深く張らせるため水の量は控えめにします。

E定植3日後の様子です。そろそろ根が活着(根付き)してきたころでしょうか。

根が深くしっかりと張らないまま強い日差しに当たると、苗は萎(しお)れてしまいます。涼しい日に慣れたころに急に暑くなると「がおる(元気がなくなる)」のは、人と同じですね。

定植で大変なのは、いかに根の活着を揃えるかということ。その後の開花・交配・ネット(果実の網模様)・果実の大きさなど、生育全てに影響します。そのため、灌水の量やタイミングなど、細やかな水管理を行います。

管理が大切なのはもちろん、メロンにとっても良い天気が続くといいですね!

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メロン:育苗

2013.7.19掲載

山形県はメロンの栽培も盛んで、内陸の村山地域では主にアールス系メロンが生産されています。アールス系メロンはT字型のつるが付いているのが特徴です。

7月上旬、天童市の水戸部秀憲さんを訪ねました。水戸部さんは約40年間メロンの栽培をしているベテランです。

10月上旬の収穫に向けたメロンの接ぎ木(つぎき)と育苗の様子をお伝えします。


@メロンの種です。どの品種も見た目はほとんど変わりません。

A播種(はしゅ)から9日目の台木(だいぎ)(品種名:パーライタ)です。メロンの病気「えそ斑点病」は土壌病害で、防除が難しい病気です。そこで、えそ斑点病に強い台木にメロンの苗を「接ぎ木」することで病気を防ぎます。

B台木の写真と同じ日に撮影した発芽始めのメロンです。台木よりも3日遅く播種しました。

C接ぎ木の準備のため、セルトレーから台木の苗を取り出す作業中の水戸部さんです。

D取り出した台木です。(播種から2週間後)

E穂木(ほぎ)であるメロンと台木を接ぎ木して、接ぎ木苗をポットに植付けします。「呼び接ぎ」といいます。接ぎ木は切り込みを均一にすることがポイントです。

F接ぎ木したばかりの苗はしおれ易いため、育苗中最も重要なのが温湿度管理です。この日のハウスの温度は午前中から34℃!湿度を保ちながら温度をいかに下げるかが重要です。

G湿度を保つシートと遮光のためシートを重ねます。さらにハウスの外側はシルバーのネットで遮光しています。

3日ぐらいで苗が活着したら遮光資材をはがして、徐々に光を当てていきます。その後の1週間ほどはシートの開閉が重要な仕事になります。育苗の段階でこの仕事が1番大変です。

次回は7月下旬頃、定植の様子を取材予定です。
暑さに負けず、苗が育つといいですね。

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