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ひょう干しの煮物

ひょう干しの煮物
材料
伊藤美代子さん

作り方を教えてくださったのは…
山形市在住 伊藤 美代子さん

 「ひょう干しの煮物」は、正月に縁起物として「ひょっとして良いことがありますように」と、無病(びょう)息災を願い食べる山形の郷土料理です。  ひょうは、真夏の植物(畑の雑草)で、肥えた土地によく育ちます。軽く茹でて天日で干しておく、冬期間の食べ物です。  一般的に食べられているひょうは、茎が赤く黄色い花をつけるスベリヒユのことで、独特のぬめりと酸味があり「おんなひょう」とも呼ばれています。  また、スベラン草とも呼ばれ、受験シーズンの縁起物として売り出されたこともあります。

[材料](5人分)

  • ひょう干し/50g
  • 人参/40g
  • 糸こんにゃく/150g
  • 油揚げ/1枚
  • サラダ油/大さじ2
  • みりん/大さじ1
  • 砂糖/小さじ1
  • しょう油/大さじ3
  • だし汁/100t

作り方

1

作り方1

ひょう干しは、水でさっと洗い汚れを落とす。鍋にたっぷりの水とひょうを入れ、水から強火で沸騰するまで煮る。(ふきこぼれに注意する)火を止め、そのまま一晩つけておく。1〜2回水をかえる。ザルにあげ、適当な長さに切っておく。

2

作り方2

人参は千切りに、油揚げは油抜きして、短冊切りにする。糸こんにゃくは適当な長さに切ってから、熱湯を通しておく。

3

作り方3

鍋に油を入れ、人参を炒める。しんなりしてきたら、糸こんにゃく、しょうゆ(大さじ1)を入れて味を絡ませる。こんにゃくに味をつける。

4

作り方4

だし汁を入れ、煮立ったら油揚げと戻したひょうを入れる。鍋にしょうゆ(大さじ2)、砂糖、みりんを入れ、ひと煮立ちさせる。味がしみたら出来上がり。

伊藤さんからワンポイントアドバイス

ひょうを摘む時は、花が咲かないうちに摘みます。花が咲いてからだと、酸味が出てかたくなってしまいます。
ひょうは干し物だけでなく、夏場は、生でさっと茹で、からし醤油やにんにく醤油などで食べてもおいしいですよ。

ワンポイントアドバイス

さくら

▲ひょうを畑から掘り起こしてきたものです。

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